週3回からの方をはじめ、和気あいあいと楽しく働いています。学校へ通う傍ら、子育てが一段落した方など、それぞれの生活を大切にしながら無理のない範囲で仕事を楽しんでいます。とは言っても制服に袖を通せばおもてなしのプロですから、きちんと各自が責任を持ち、程よい緊張感を持ってフロアに立っています。常に笑顔を忘れずお客さまのご要望に細かくお応えできるように努めています。

普通のレストランとは違い、「癒し」を求めて日帰り入浴や昼食をご利用くださるお客さまがたくさんみえます。短い限られた時間でのお付き合いですが、ホッとくつろいでいただける空間作りを心がけています。

旅館は全国からお客さまがいらっしゃいますから、自分が知らなかった土地の情報を伺ったり、何気ない会話が弾みますのでとても楽しいですよ。和の雰囲気は 自分の背筋もピンと伸びる感覚がありますし、新鮮で気持ちがいいです。館内は時間がゆったり流れていますから日常とは少し離れて働ける環境だと思います。 元気で笑顔の素敵な方と一緒に働けることを楽しみにしています。

花紋流懐石料理の基本のひとつである、「冷たいものは冷たく、温かいものは温かいままに」を実践するため、調理場はチームワークが重要です。スピード感を保ちながら、ひと皿ひと皿丁寧に、細部にまでこだわって仕上げていく。大変な作業ですが各自がしっかりと役割を果たし、ひとつの作品を協力して仕上げる作業はとてもやりがいがあります。使用する器も多いので作業の妨げにならないように洗い場もスムーズに作業を行うこともとても重要なことだと思います。

懐石料理は繊細は味付けはもちろんのこと、盛りつけも重要な要素です。月替わりのお料理は器も盛りつけももちろん変わります。季節によってあしらう花々も違いますし、勉強になることがたくさんあります。花紋で身につけた盛りつけの知識やコツなど、自宅で食事を作る際に取り入れてみると、今までと同じお料理も違って見え、以前より食卓が豊かになったような気がします。来月はどんなお献立でどんな器が使われるのか、楽しみにしながら働いています。

お客さまを清潔な客室、空間でお迎えするために念入りにお掃除しています。普段目につかないようなところも念入りに。整えられた空間は程よい緊張感が漂い、お客さまが求める「非日常」を演出するのにかかせないと思っています。

お掃除の方法は家庭でも活躍しますので、ちょっとしたコツなど覚えると楽しい仕事ですよ。直接お客さまを接客することはありませんが、気持ちよく過ごしていただく「おもてなし」を提供していると思って心をこめてお掃除しています。

客室のお掃除はチェックアウト後、チェックイン前の短い時間の作業ですので手際よく仕事をこなします。時間との勝負ですが集中して黙々と作業するのは自分に合っていると思っています。一緒に働く仲間は和気あいあいとしているので、毎日とても楽しいです。何より清潔な空間はとても気持ちが良く、清々しい気持ちになります。